カワラバト(ドバト)
日本の在来種ではなく、ヨーロッパや中央アジア、北アフリカが原産で、
人になつきやすい為、食用や伝令用のほか、愛玩用の品種改良も行われました。
野生化し、人の生活圏に溶け込むようになると「ドバト公害」と呼ばれるほど嫌われ者になってしまいました。
手品などで使われる白いハトは別の種類で
【ジュズカケバト(数珠掛鳩)】の白変種で【ギンバト(銀鳩)】といいます。
キジバト
もとは「ヤマバト」と呼ばれるほど山岳地帯に生息し、人との接触が少ないハトでしたが、
徐々に人の生活圏に進出し、里山や村はずれの林などに住むようになりました。
最近では市街地でも見られます。
「ホーホーホッホー」や「デーデーポッポー」と何度も繰り返され、さえずりは、オスの求愛行動や縄張りを主張する際の鳴き声です。
身体の色がキジのメスに似ているのが名前の由来となっています。
Café B factoryの木香薔薇のアーチに住んでいたハトのピーちゃんはキジバトです。
最近は夫婦でたまにB factory農園に現れます!
カラスバト
本州中部以南の海岸や島にある常緑広葉樹林を好んで生息しています。
個体数が少なく、準絶滅危惧種に指定されています。
キンバト
野鳥好きに人気のキンバト。
他のハトに比べて小さな身体と光沢のある美しい緑色の羽、赤いクチバシと足が特徴です。
日本では宮古島以南の南西諸島にのみ生息し、警戒心も強いことからその姿を見ることは非常にまれです。
こちらも絶滅が危惧されており【リュウキュウキンバト】の別称で国の天然記念物にも指定されています。
アオバト
日本列島と中国と台湾の一部だけに生息しています。
全国各地で観察されていますが、絶対数は少なく巣の発見が困難で、生態も不明な部分が多い謎の鳥とも言われています。
毎年5月頃になると神奈川県大磯町の照ヶ崎海岸に数百羽のアオバトが飛来してきます。
ベニバト
ハト科では最小の大きさで、中国の中央部から東アジアで繁殖し、日本には数少ない冬の渡り鳥として西日本に渡来してきます。
日本に渡ってくる個体数は非常に少なく、その地域も限定的なため、国内で見かける機会は非常にまれです。
シラコバト
全身が灰褐色で、首の後ろに黒い環状の模様が特徴です。主な生息域は関東地方北東部(千葉県北部、茨城県南部、埼玉県東部)ととても狭いエリアに生息しています。
以前は狩猟対象でしたが、個体数が激減した為、1956年に国の天然記念物となり
埼玉県の県鳥、越谷市の市の鳥にも指定されました。
また童謡『鳩ポッポ』は、シラコバトの鳴き声をモチーフに制作されました。
鳩と一言で言っても、たくさんの種類がいますね!
日本国内でも生息種類・生息地域が異なるので、旅行などお出かけした際に鳩に注目してみるのも新しい観光として面白いかもしれませんね♪
では、続いては次によく見かける
スズメについてお話しさせて頂きます!
スズメ
もし山で迷子になった時、スズメに注目してみたら助かるかもしれません。
スズメは、人や家がある周辺にしかいないので、山や森で道に迷ってもスズメを見たらあきらめてはいけません。
スズメがいるということは、近くに人の暮らしがあることの証になるのです。
また、一年中見られるので、移動していないと思われがちですが、
同じスズメが1年中同じ場所にいるとは限りません。
近年、若いスズメが秋に移動することがわかってきました
(近親交配を防ぐなどの意味があるようです)。
近年、スズメが減ったと心配されていますが、
子育てに欠かせない虫が減ったことも影響していると考えられます。
スズメに関するひと話
皆さん四害駆除運動というのをご存知ですか?
昔、1958~1962年にかけて毛沢東が主導した時代、
『四害駆除運動』という政策が行われました。
この政策はネズミ・ハエ・蚊・スズメを駆除する政策ですが
スズメが田んぼのお米を食べ尽くしてしまい「空とぶゴキブリ」とも言われ、敵視されていました。
そこで、スズメやその他害虫から収穫物を守り、お米の収穫量を確保する為に、
絶滅の域に達するスズメの駆除を行なったのですが
結果絶滅寸前まで個体数が激減しました。
撲滅運動後のコメの収穫量はどうなったかと言うと、増加するどころか、大幅に減少してしまいました。
なぜかと言うと、
スズメは土の中にいる虫を食べていたので
スズメを駆除することで生態バランスが崩れ、天敵のいなくなった虫(ワタリバッタが農作物を荒らしてしまい、米や作物の収穫量が減ってしまったのです。
時すでに遅し・・・そのことに気づいた毛沢東は、
スズメ撲滅運動の停止を命じて、今度は「益鳥」として“名誉回復”し、駆除対象をトコジラミに変更しましたがもはや手遅れでした。
広範囲にわたる森林伐採や虫を駆除する為に使用した毒物や農薬の誤用などの生態学的問題をますます悪化させました。
なんとも皮肉な出来事ですね。
ここからは冬から春にかけてB factory農園で観察出来た野鳥についてご紹介させて頂きます!
まずは春の訪れの代名詞
メジロ
メジロは、体長12cmほど、
スズメよりも小さく鳴き声の美しさから野鳥を好む人たちから好まれている鳥です。
農作物への被害もほとんどなく、単体で被害を出すことはほぼないため、
駆除の必要性が出ることもほぼありません。
絶滅する危険性があるレッドリストの中の、軽度懸念動物に指定されているため、捕獲や飼育なども禁止されています。
目の周りが白く、縁取られていることが特徴です。
オスとメスで色味に大きな違いはありませんが、オスの場合はお腹に黄色の線が入っています。
キツツキ
ここで問題です!
Q:キツツキはなぜ木を突くのでしょうか?
A:キツツキは、木の幹に穴を開けてエサとなる虫探しや巣穴作りを行う目的に加え、
自分の鳴き声だけでは遠くまで音が届かないので、キツツキは求愛や威嚇をする時に木を突き、低い周波数で大きな音を出し、
遠くまで自分の存在をアピールする為に木を突くのです。
1秒に最大25回という超高速で木をつついており、ツツキの脳が受ける重力加速度は最大1200Gと言われています。
ちなみに人間が脳しんとうを起こすのは、100G未満と言われており、キツツキの衝撃の数値は、はるかに上回ってます。
そんなキツツキの脳が一体なぜ無事なのかについての研究結果が発表されました。
カリフォルニア大学デービス校の眼科医であるアイヴァン・R・シュワブ教授が、
「筋肉や頭蓋骨にあるスポンジ状の組織で衝撃を吸収しているのでキツツキは頭痛にならない」とする論文を発表して、2006年度イグノーベル賞の鳥類学賞を受賞しています。
くちばし2カ所と目にマーカーを付けてその動きを追跡する分析を行いました。
もし、通説のように頭蓋骨やくちばしの付け根にある骨で衝撃を吸収しているのであれば、まず木に当たったくちばしが動きを止めた後、少し遅れて目が減速するはずです。
分析の結果、キツツキのくちばしと目は同時に減速していることが分かりました。
これは、キツツキがくちばしを木に打ち付ける際に、まったく衝撃を吸収していないことを意味しています。Van Wassenbergh氏はこの結果について、「キツツキが木に与える衝撃の一部を吸収しているとしたら、貴重なエネルギーが無駄になるでしょう。むしろ、キツツキは衝撃の吸収を最小限に抑えるために何百万年もの間進化を遂げてきたはずです」とコメントしています。
また、キツツキの脳が小さすぎて木をつつく程度の衝撃ではダメージを受けないことを意味しています。
オナガ
「ギューイギューイ」という声が特徴で、家族の幸福や子孫繁栄、恋愛成就など、私達にとって嬉しい縁起を示す生き物だと言われていますが
実は【スズメ目カラス科】カラスの仲間なのです。
オナガは深山には姿が見えず、里山公園にも少ない、居るのは人が住む住宅地近辺という変わった習性の鳥で群れで行動しています。
シジュウカラ
シジュウカラは都市の公園や街路樹、森などで見られるスズメサイズの小鳥です。
お腹の模様は「ネクタイ」と呼ばれることもあります。
シジュウカラはお腹の黒い帯が太く、お尻まで伸びているのがオス、細く途中で途切れているのがメスです。
一見すると地味な野鳥ですが、背中の後頭部が白く、肩の深いオリーブグリーン色がアクセント。
春には街中でも「ツピツピツピ」と美しい声で鳴き、初夏にはヒナを連れて飛び回る、とても愛らしい野鳥です。
春先に「ツピツピツピツピツッ」という声が聞こえたら、シジュウカラのオスが縄張り宣言をしている証拠です。
シジュウカラは街中でも巣を作るので、巣立ちを迎える5~7月頃には可愛い巣立ちビナが身近で観察できます。シジュウカラの巣立ちビナの鳴き声は耳障りが悪く、「ジジジピーピー」と聞こえます。
巣立ちビナは全身ふわふわの毛に覆われ、とても可愛い姿。動きも成鳥に比べて鈍いので、もし出会えたら絶好の撮影チャンスです。
ジョウビタキ
林の周辺、河川敷、市街地の空き地など、やや開けた環境を好み、1羽でいます。
日本では冬によく見られる渡り鳥です。
時々ピョコンとおじぎをして尾を震わせ、澄んだ声で「ヒッ、ヒッ」、時に「カッカッ」と鳴きます。
ムクドリ
雑食性で、植物の種子や果物、虫の幼虫などを好んで食べます。
地面に降りて歩いて虫などを探すこともあれば、木の枝に留まって柿などの熟した実をついばむ様子も観察される。椋(ムク)の木の実を好んで食べるため「椋鳥(ムクドリ)」と呼ばれるようになったといわれています。
鳴き声は「ギャーギャー」「ギュルギュル」「ミチミチ」など。かなりの音量であり、大量にムクドリが集まった場合には、パチンコ店内の音量と同じレベルに達します。
日本では、文学の中にムクドリがしばしば登場します。
椋鳥は冬の季語と定められており、
江戸時代、江戸っ子は冬になったら集団で出稼ぎに江戸にやってくる奥羽(おうう 今でいう東北6県)や信濃からの出稼ぎ者を、やかましい田舎者の集団という意味合いで「椋鳥(ムクドリ)」と呼んで揶揄していました。[
また、生活に密着しているムクドリは
度々、アートや文学にも登場しています。
俳人小林一茶は故郷信濃から江戸に向かう道中にその屈辱を受けて、
「椋鳥と 人に呼ばるる 寒さかな」
という俳句を残しています。
故郷の柏原(かしわし)を出てきたものの、
あいつはこの寒い冬に、のこのこと出稼ぎにいく、
まるで椋鳥だなどと人が陰口をたたく。
寒さがますます身にしみる という句で、
一茶も、そうした中で、荒奉公(あらぼうこう)をしに江戸に来たわけですが、
段々と江戸はいだん界で有名しなってきたと言えども、相変わらずの極貧生活をしており、自分を椋鳥に例え、強い疎外感を感じていたようです。
その他にも
明治時代には、森鴎外が、日本=世界の中の田舎者という意味で、海外情報を伝える連載コラムに「椋鳥(ムクドリ)通信」というタイトルをつけたり、
モーツァルトのピアノ協奏曲第17番第3楽章には
ムクドリのさえずりを基にした旋律が主題として用いられているといわれいます。
モズ
モズは捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む習性をもちます。
これは、餌の少ない冬季の保存食であり、
秋に初めての獲物を生け贄として奉げたという言い伝えから、この習性を「モズのはやにえ(早贄、速贄)」と呼びます。
稀に串刺しにされたばかりで生きて動いているものも見つかり、
はやにえは本種のみならず、モズ類の全てが行う行動であり、
はやにえの消費が多かったオスほど繁殖期の歌の質が高まり、つがい相手を獲得しやすくなる事が明らかになりました。
はやにえの数が多ければ多いほどメスに気に入られ
これは、モズのオスのはやにえが「配偶者獲得で重要な歌の魅力を高める栄養食」として機能していることを示しています。
他にも、
その他には
ツグミ
シロハラ
ヒヨドリ
が見られます。
とても楽しい第一回目が無事開催出来ました!
普段のカフェ営業とは異なり、ゆっくりとお客様と鳥情報の交換や菜園・栽培に関するお話しなど、色々お話し出来、スタッフ一同とても楽しませて頂きました♪
とても嬉しことに、
第二回開催に関するお問い合わせも早速頂き、次回開催も計画しておりますが・・・
これから夏・・暑くなってしまい、鳥達もかなりの早朝朝活時間でしか活動しなくなってしまうので、
次回開催は涼しくなった頃を予定しております!
不定期開催となってしまいますが、
是非次回もご参加頂けたらとても嬉しいです。
次回開催日が決定致しましたら、WebsiteまたはSNSでお知らせ致します。
私も次回までにより知識を深めていけたらと思っております。
ご参加頂き、誠に有難うございました!
0 件のコメント:
コメントを投稿